雨の後の爽やかなお天気の中

昨日は

越前市に伺いました

越前市は

「越前和紙」、「越前打刃物」、「越前箪笥」

という伝統工芸品の産地であり

電子部品などのハイテク産業まで

幅広い産業構造を持ち

福井県製造出荷額1位の都市

また、

紫式部が京を唯一出て赴いたのが

越前市とのこと

絵本作家の

いわさきちひろの生誕の地であり

「だるまちゃんとてんぐちゃん」などの絵本で有名な

かこさとしの出身地

時間があったら「かこさとし ふるさと絵本館」や

「紫式部公園」に

行ってみたいところです。

今回の視察の目的は

「女性活躍施策について」

まずは

男女平等オンブッド制度について伺った

平成14年に男女共同参画推進条例を策定し、

「男女平等オンブッド」を設置した。

オンブットとは、

ノルウェー語でオンブズマンという意味

行政自ら行政を監視し、

ハラスメントの相談や企業訪問をする人

越前市は

共働き率が平成27年国勢調査では

全国平均が53、7%であったのに対し、

59、2%と高く、

企業の中で頑張っている女性が多くいるため

企業を応援することで働く女性の応援をする必要があると考え

事業所訪問を始め、

昨年の7月で訪問事業所が200社となった

越前市の企業は100名以下の事業所がほとんどのため

女性活躍推進法に基づく女性活躍支援計画が無く、

育児や介護支援を通じたワーク・ライフ・バランスの確保などが課題となっていた

そこで

オンブットが企業を訪問し、

女性がどうしたら働きやすい職場となるかなどを

丁寧に支援し、

越前市独自の「女性の活躍支援計画」の雛形を提示し、

自社にあった計画を策定し公表してもらえるように

進めている

「トップの考え方が変わると従業員の働く意欲が高まり会社が変わる」

という信念のもと精力的に進められていた。

また、

平成27年策定の「越前市総合戦略」では

「女性が輝くものづくりのまち〜子育て、教育環境日本一〜」

とかがげ、

女性のUターン率が平成17年頃は40、6%であったものが

直近では17、8%と激減しているところをアップさせることを目指し、

就職支援情報を県外に届いていない現状を変えるべく

大手の総合就職情報サイトと契約をして

女性が活躍している事例や越前市のPRバナーなどを掲載している

市役所の中の女性活躍推進も

市長の肝いりで進められており、

ある程度の人には指名をして管理職に着けている

また、

日系ブラジル人などが多く就労していることから

多文化共生にも力を入れている。

一番感じたのは

市長の強いリーダーシップのもと進められている事業であり

オンブットの粘り強い訪問とアドバイス

企業に寄り添った支援が功を奏していると感じた。

女性が輝いている組織には人が集まり

組織が活性化すると言われているが、

ただ活躍しろと言われてもなかなかできない中

会社のトップに直接会い、考え方を丁寧に聞き変えていく

「男女平等オンブット」

長野市にも必要だと感じました。