3人のこどもの母親として、95年に子連れボランティアグループ「ひよこの会」を結成しました。
そして「ながのこどもの城いきいきプロジェクト」の立ち上げ当初から関わり、「子ども広場じゃん・けん・ぽん」の運営をしていました。
これら現場での活動を通して見聞きしたことを踏まえ、私は以下のことをやっていきたいと考えています。

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「こどもがもうひとり欲しい」と思った時にためらうことのないよう、保育所や一時預かり・病児病後時保育など、お父さんお母さんを支えるサービスを充実したい。 子育て中の親には力があります。行政に頼るだけでなく互いに助け合うことで、その力を120%発揮できるような環境を作って行きます。

顔面神経麻 現在3人のこどもの子育て中ですが、上の二人が年子で、自分としては大変辛い育児生活でした。2番目の子が1歳になる1週間前の朝、起きたら顔の感覚がおかしいのです。 夫からは寝癖だよといわれたのですが、左目は目が開きっぱなしで瞬きも出来ず、左の頬は筋肉が動かず垂れ下がった状態でした。お医者さんの診断は「重度の左顔面神経麻痺」。2年たっても動かなかったらもう一生動かないと言われすごく悲しかったです。 たぶん極度の育児ストレスからきたと思うのですが、ここまでではなくても、話を聞くと育児ストレスを抱えている方は案外たくさんいらっしゃいました。そして、自分のような辛い思いを他の人にはして欲しくないという思いから、子育てサロンを開催し、子ども広場じゃん・けん・ぽんの運営に力を注いできました。

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子育ては母親だけの仕事ではありません。女性の再就職支援やお父さんの子育て参加・地域活動への参加などが求められています。子育てや仕事をしながら、女性も男性もその人らしく「いきいき」と暮らしていける社会を作っていきます。

その人らしく生きる 小さい時からよく「女の子なのだから」と言われてきました。 その反動もあり、中学では生徒会長になり、「女子でも男子でもその人なりのやり方でやればいいんだ」と思うようになりました。「その人らしく生きていく」ということは、元気で活気のあふれる世の中になっていくと思います。また、子どもたちが、長野を好きになり・長野で安心して就職し・暮らしていける、そんな社会を作りたいと強く考えています。

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「こどもたちのいきいきとした世界を守っていきたい。」というのが私の強い願いです。のびのびと遊べる広場や放課後の居場所を充実させる等、こどもたちが失敗をしながらもいろいろな経験をして自ら学んでいく、そんな環境を守っていきます。

こどもの力 こどもってすごいですね。何がすごいかって、人の心を読めるかのように言葉をかけてくれたり、行動したりするのです。いわれた言葉が図星だったりするからカチンとくることもあるんですよね。「お母さん疲れてない?」とか「お母さんががんばっているからわたしもがんばるね」なんて言われたときには涙が出るほど嬉しいです。こんなこどもたちが毎日楽しく、安心して、安全に暮らしていける世の中をつくるのが、私たちの責任だと思うのです。

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地域の中で見守り支えあいながら、高齢者も障害のある方もこどもたちも、みんなが安心して暮らしていけるそんな社会を作っていきます。

みんなの力 ボランティア喫茶の時も実感しましたが、0歳のこどもにでも人を癒してくれるすごい力があります。祖母が寝たきりになった時でも、そばにいるとやさしく包み込んでくれる力がありました。人にはみなそれぞれに力があります。その力を引き出す環境づくりが支援者の役目だと思います。それぞれが持つ力が発揮されたとき、本当の意味で成熟した社会になるのだと思います。 老舗の造り酒屋の社長さんが、「酒造りはお米が自ら育ちたいという力を手伝うこと」とおっしゃっていましたが、子育ても同じだと感じました。

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市民も行政と対等な立場で話し合いができ、一緒に企画立案から考え事業が行える「協働」の仕組みを充実していきます。

「協働の仕組み」づくり ボランティアやNPOがいろいろなところで目的を持って活動しています。中には行政が行うよりも、より専門的でかゆいところに手が届くような支援を行っている団体もあります。 しかし、ともすると「行政に使われている」ということもあります。「市民と行政の協働」という言葉を最近よく耳にしますが、本当の協働というのは行政も市民も同じ目的に向かって対等な立場で力を出し合いながら事業をすすめていくことだと考えます。しかし現状はまだまだです。これは全国的な課題だと思います。市民の力が十分発揮できる「協働の仕組み」づくりに力をいれていきます。

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介護疲れをなくすために、ヘルパー・一時預かり・ショートステイ等の充実と、利用しやすい環境づくりを進めていきます。

特別養護老人ホームでの子連れボランティア喫茶 自分自身、ずっとおばあちゃんっ子で育ち、お年寄りの持つ『やさしさ』を核家族で暮らす自分の子どもたちにもわけて欲しいと思い、はじめたボランティア。どちらがボランティアしていて、どちらがされているのか分からないような状態でした。 仲間も0才の子どもから85才のおばあちゃんまでさまざまな年齢のボランティア仲間に支えられながらやってきました。

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東日本大震災発災1か月後に岩手県大槌町にボランティアに伺った際「災害に強いまちなんてない」といたたまれない思いをしました。しかし、災害に強いまちづくりとはどんなことをいうのかということを常に考えながら4年間岩手県や宮城県にボランティアに20回近く行き続けてきた中や、長野県神城断層地震などを経験する中でハード面の耐震化と共にソフト面の「人と人とのつながり」の重要性を強く感じました。

復旧・復興へ向けて 毎月2月頃に被災地バスツアーをしています。 それは被災地の今の姿を自分の目で見て、「いま何が必要なのか、いま自分に何ができるのか」を考えてほしいからです。 まだまだ復旧・復興は道中です。これからもずっと復旧・復興していく姿を見続けたいと考えています。 被災された皆さんの「忘れないで」という思いをつなげていきます。

推薦文

こども広場「じゃん・けん・ぽん」をはじめ多方面にわたり子育て支援、子ども支援を黙々と、しかも率先して活躍されている人です。身近にいる若いお母さま方の声を親身になって聴き、行政に届けるパイプ役としても大切な人です。 NPO法人 ながのこどもの城いきいきプロジェクト 理事長(医学博士・元長野県小児科医会会長) 有吉 徹 寺沢さんは「福祉とボランティア一筋に人生をかけている人」といっても過言ではありません。サークル活動やボランティア活動から徐々に展開し、子育てのサポートを中心に夢を広げ、その夢を実現させてしまうパワーに感動します。母と子そして家族の味方として絶対に必要な人です。 助産所ほやほや施設長 (日本助産師会長野県支部長) 保谷 ハルエ 実動力は天下一!長野の子育てから高齢者福祉まできっとよりよいものにしてくれるはず。安心して任せられる先輩ママです!寺沢さんのボランティア精神を引き継いでサポートしていきます! 子連れボランティアグループ 「ひよこの会」3児のママ 磯辺 弥生 寺沢さんの子育てに対する熱意はPTA活動を一緒にする中でいつも伝わってきました。持ち前のパワーでこどもたちの明るい未来を切り開いてくれることと確信しています。 平成13年度長野市立浅川小学校PTA会長 熊木 庸之